昨日は、天王洲の銀河劇場というところで上演されている「炎の人」を 観てきました。 三好十郎作、栗山民也演出で、天才画家ゴッホの生涯を描いた戯曲です。 主役のヴィンセント・ヴァン・ゴッホ役に市村正親、共演者は益岡徹、荻野目慶子 らで、太陽とひまわりの画家として、また狂気の天才画家ゴッホの激しい生涯を 市村正親がすばらしい演技で魅了してくれました。 ゴッホは、初めは宣教師を志したそうですが、並はずれた献身さからその職を 解雇され、絵画に生きる道を求めたそうです。 弟テオからのわずかな送金を頼りに修行をしていくのですが、ずっと絵は 売れなかったそうです。 パリでは多くの印象派の画家たちと画論を闘わせるのですが、ただひたすら 独自の技法と世界を追い求めるうち、心身ともに神経もすり減らし、 ゴーガンとの共同生活もすぐに破綻…狂気の発作も起こり始めて 自分の片耳も切り落とすという事態にまで至ってしまいます。 この、狂気すら感じるゴッホ役を、市村正親が最後まで演じきってくれました。 もう途中からまさにのめりこんで観てまして、最後は涙でボロボロです。 (また、やってしまったけどしょうがない。ゴッホのあわれな生涯に心打たれて しまったのですから…) いろんな役者さんが出演していた中で、弟テオ役を見事に演じていたのは あの消臭ポットのコマーシャルで殿役でおなじみの今井朋彦です。 ゴッホの弟役として すばらしい演技でした。 お殿様のイメージは 捨ててね! それにしても、天才は狂気の沙汰でも絵を描くんですね。 たまたま、古屋先生が6月16日に書いてらっしゃった「ルイス・ウェインの猫」 というタイトルの記事は、イギリスのイラストレーター ルイス・ウェインが 初めはかわいい猫の絵を描いてたそうですけど、統合失調症を患ってから 猫の作風が変わり始め、精神病棟で描き続けた猫の絵は原形をとどめていない そうです。それでも、その絵は芸術性に優れているので、狂気の沙汰でも すばらしい絵は描けるということなんで、今回のゴッホの戯曲と相通ずるものが ありました。 お芝居を観たことがなかった私ですが、機会があれば次も…って感じです。 ご参考までに、ゴッホの作品2つをアップしときます。 さて、おとといの夜、私がせっせとゴジラとガメラの下書きをしていた時、 落書き好きの娘が私とウィーちゃんの似顔絵を描いてくれました。 せっかくなので、相変わらずお茶目な娘の作品も、ちょこっとお見せします。 ちなみに、モデルをしていたウィーちゃんの様子はこちら。 目が…こわい… 私の本当の姿は、皆様のご想像にお任せします。 (こんなにキモくはない) にほんブログ村 ランキングに参加してみることにしました。 読み終わったらポチッとお願いします。
by toipoowillma2blog
| 2009-06-20 11:49
| 映画・芸術
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